県内初の夜間中学、開校半年で39人が学ぶ 10〜80歳代、運動会や文化祭も
県内初の夜間中学、開校半年で39人が学ぶ 10〜80歳代

大分県内初の夜間中学「県立学びヶ丘中学校」が4月に開校して半年がたった。現在、「学び直したい」という思いを持った10~80歳代の39人が、日々助け合いながら勉強に励んでいる。山川明宏校長(55)に、学校生活の様子や運営の課題、今後の展望について聞いた。

入学対象と学びの環境

夜間中学には、戦後の混乱期に家庭の事情などで学校に行けず卒業できなかった人や、中学を卒業しているが様々な事情で学び直しを希望する県内居住者が入学の対象で、国籍は問わない。面談によって1~3年に分かれており、原則として年度の途中でも編入が可能だ。

事情があって通うことができない人向けには、週に2回のオンライン講座も開いており、現在は5人が受講している。

学校生活の様子

午後5時35分に学級活動を行った後、40分の授業が4コマある。下校は午後9時。通常の小中学校と雰囲気が違うのではないかと思うかもしれないが、年齢や国籍にかかわらずコミュニケーションを取っている様子が見られるし、意識的に交流の場を設けるようにもしている。

5月には生徒同士に仲良くなってもらうために親睦会を開いた。集団行動を深め、自己表現もできる場として、運動会や文化祭といった行事も行っている。

成果と課題

ゼロからのスタートだったので、実際の教育活動が進んで学校としての形ができ始め、教育課程などを評価・検証できる段階になってきたことや、夜間中学の存在が少しずつ広まっている点は大きいと感じている。

生徒の学習状況や習熟度の差が大きく、授業をどう展開するかは今後も課題だ。学生サポーターや私を含めた複数の教員が授業に入って協力し、日々考えながら対応している。