常翔学園中学校・高等学校(大阪府大阪市)では、学園内に3大学を擁する環境を生かした特色ある教育を展開している。大阪工業大学や摂南大学との連携により、大学の研究を体験できるほか、6年を通じた「常翔STEAM」では、中1・中2生を対象に数理探究やプログラミングの講座を開講し、論理的思考や問題解決能力を高めている。
課外プログラム「探究アウトプットタイム」
2023年度には、最難関国公立大学・医学部医学科を目指す「スーパーJ(SJ)コース」の中2・中3生を対象に、課外プログラム「探究アウトプットタイム」がスタート。生徒はロボットプログラミングゼミ、デザイン探究ゼミ、水圏環境探究ゼミ、サイエンスチャレンジゼミから興味のあるものを選択し、1学期中にチームでテーマを見つけ、3月の成果発表会に向けて探究を進める。
サイエンスチャレンジゼミの実践例
サイエンスチャレンジゼミでは、「タケコプターを作ろう」をテーマにした中3の男子3名が、学校所有のドローンに触れながら仕組みを研究し、タケコプターへの応用を検証。また、「炎色反応を利用して白い炎を作ろう!」をテーマに、光の3原色の発想から赤・青・緑の薬品の配合に挑戦した中2の女子3名は、白い炎色反応を10秒間生み出す方法を見いだした。いずれも先行・類似研究の論文を参考に、独自のアプローチで仮説の実証に挑んだもので、成果発表会で注目を集めた。
サイエンスチャレンジゼミを担当する桂岳史先生は、「中2の生徒は次年度もテーマを継続して探究を深めてほしい。成果発表会での質疑応答が新たな切り口を発想する機会になれば」と期待を寄せる。なお、25年度の成果発表会は4ゼミ30チームがプレゼンテーションし、この発表会はSJ中1生のゼミ選びの機会にもなっている。
中学科学部との連携
SJ生でなくともサイエンスチャレンジゼミに近い取り組みができるのが、桂先生が顧問を務める中学科学部でのクラブ活動だ。どちらもサイエンスキャッスルなどの外部大会に出ることを目標に活動。高校進学後も「常翔STEAM」を通じて、隣接の大阪工業大学をはじめとする学園内大学の研究環境を利用した発展的な探究活動が行われる計画で、高校での研究論文が大学入試に生かされる未来まで描いている。
多彩なゼミの内容
- ロボットプログラミングゼミ:プログラミングを工夫し、ロボット競技大会にも挑戦。
- 水圏環境探究ゼミ:学校近くの淀川・城北ワンドでの活動を通じて、環境保護や共生を考える。
- デザイン探究ゼミ:人生を豊かにするデザインを考える。
- サイエンスチャレンジゼミ:科学実験で疑問解決に挑む。
次年度の探究アウトプットタイムでは、数学オリンピックに挑戦するゼミも開講予定。
School Data
〒535-8585 大阪府大阪市旭区大宮5-16-1
☎ 06-6954-4436(入試部)
https://www.highs.josho.ac.jp/
●創立 2011年(中学校)
●交通 大阪シティバス34号系統「大宮小学校前」下車、徒歩約3分。大阪メトロ谷町線「千林大宮」駅、谷町線・今里筋線「太子橋今市」駅から徒歩約12分。京阪本線「千林」駅、「滝井」駅から徒歩約20分。
コアネットの目
自ら高みを目指す生徒の育成のために、教育先進校のさらなる進化に注目。自律的学習者の育成を目指す同校。探究の取り組みや、最先端の教育・研究を行う学園内大学との連携は、生徒たちの興味関心を駆り立て、自然と将来への目線を高くする。放課後の学習サポート環境も充実しており、長期休暇中も学校で安心して勉強することができるのも魅力的。進学実績も安定しているなか、さらなる進化が楽しみだ。



