新体制のもとで高校入試にも大きな変革が行われ、来年3月から出題問題が統一され、選抜方法も三段構えとなった。その結果、受験者の在学成績が重視されるようになり、悲運に嘆く者も出た。すなわち、入試の成績が良くても在学成績が悪いためにふるい落とされる者である。
在学成績の問題点
在学成績は学校の難易度によって大きく異なり、都会の学校の下位でも地方の学校では上位になることができるのは争えない事実である。また、休学などのために成績が悪くなる者もあり、同一視すべきではない。良い成績の者がいれば悪い成績の者もいて、後者の方が世の中には多いのは当然である。
中等校の入試ならともかく、高校の入試くらい実力主義の方が教育上、社会上良い。中学校の及第点を高めて、その中で在学成績を向上させればよいではないか。悪い成績の者をよく導き教育するのが教育の趣旨であり、今回の入試制度は特に常軌を逸している。
入試問題と今後の改善
今までの入試問題が四修程度では難しすぎたため、勢い変態的な受験勉強が発生したのである。また、文科で数学が第一抽籤科目となったのも、全く我々の異とする所である。「科学する心」は理科方面にのみ必要なのではあるまい。
入試制度などは広く世の受験研究者の真剣な意見を聞いて、万遺憾なきを期するのがよい。当局者の熟慮猛省を促すこと切なるものがある。



