「儲からないから」と切り捨ててしまうと、本当に大切なものを失ってしまうことがあります。写真は、笠間納涼盆踊り花火大会2025の様子です。
お金の大切さは知っているが
僕は経営者でもあるので、お金の大切さはよく分かっています。イベントを続けるにも、会社を続けるにも、スタッフを守るにも、お金は必要です。だから、「お金なんて関係ない」と言いたいわけではありません。
むしろ、お金のことを考えないロマンは続かないと思っています。どれだけ熱い想いがあっても、資金がなければ形にできないことがあります。協力してくれる人たちに迷惑をかけるわけにもいきません。
「儲かるか」だけで見ない
一方で、そろばんだけでも人はついてきません。「いくら儲かるのか」「どれだけ効率がいいのか」だけで判断していたら、祭りのような取り組みは最初からできないと思います。準備にかかる労力に対して、分かりやすいリターンがすぐ見えるわけではないからです。
でも、祭りには数字だけでは測れないリターンがあります。久しぶりに地元へ帰ってきた人が、「やっぱりこの街はいいですね」と言ってくれる。子どもたちが花火を見上げながら歓声を上げる。協賛してくださった企業の方が、「今年もいい祭りだったね」と笑ってくれる。
その一つひとつは、会計上の売上には直接出てこないかもしれません。でも、街にとっては確かな資産です。人の記憶に残ること。誰かが地元を好きになること。企業や地域の人たちが、「また一緒に何かやりたい」と思えること。こうしたものは、すぐには数字にならなくても、長い目で見れば街の力になります。
ロマンとそろばんの両立
僕は、ロマンとそろばんは両方必要だと思っています。ロマンだけでは続かない。そろばんだけでは広がらない。この2つのバランスを取りながら、どれだけ長く続けられる形をつくるか。それが、祭りでも、会社でも、地域活動でも、すごく大事なことだと思います。
だから僕は、「儲からないならやめればいい」とは思いません。大切なのは、「何をリターンと考えるか」です。お金だけをリターンと考えれば、祭りは非効率に見えるかもしれません。でも、人の笑顔や、街への愛着や、次の挑戦につながる空気まで含めてリターンだと考えれば、これほど大きな投資はないと思っています。



