「ママなんか大嫌い」は本音じゃない?子どものひどい言葉に振り回されないコツ
「ママなんか大嫌い」は本音じゃない?ひどい言葉への対処法

「ママなんか大嫌い!」「うるさい!」——子どもからこんな言葉を浴びせられたとき、親はどう対応すればよいのだろうか。発達科学コミュニケーション代表で学術博士の吉野加容子氏は、子どもの荒れた言葉の奥に隠れた本音を理解することが重要だと指摘する。

子どもの“ひどい言葉”の裏にある本当の気持ち

子どもが「ママなんか嫌い」などと言ったとしても、それは本心そのものではないことが多い。吉野氏によれば、その言葉の奥には「もっとわかってほしかった」「今は気持ちを整理できない」「どうしたらいいかわからない」「助けてほしいけれどうまく言えない」といった本音が隠れているという。つまり、子どもの荒れた言葉は、本心がうまく言葉にならないときに“つい口から出た言葉”である場合が多い。

字面通りに受け取ると会話がこじれる具体例

例えば、子どもがゲームをやめられず、親が「そろそろやめようね」と声をかけた場面を考えてみよう。子どもが怒って「うるさい!ママなんか嫌い!」と言ったとする。このとき、親がその言葉を字面通りに受け取ると、「嫌いなんて言わないの」「だって嫌いだもん!」「そんな言い方するなら、もうゲーム禁止にするよ」と会話がこじれる。親は子どもの言葉を正そうとするが、子どもの脳には「自分の気持ちをわかってもらえなかった」「ママは、また自分ばっかり怒ってくる」という感覚だけが残りやすくなる。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

感情が高ぶっている瞬間は言葉尻を追わない

吉野氏は、ここで大切なのは「嫌い」という言葉に反応しないことだと強調する。もちろん、人を傷つける言葉をそのまま認めるという意味ではない。乱暴な言葉が気になるなら、後で落ち着いたときに伝える必要がある。しかし、感情が高ぶっているその瞬間に言葉尻を正そうとしても、子どもの脳はそれを受け取れる状態ではない。まず見るべきなのは、「嫌い」という言葉ではなく、その奥にある気持ち、つまり「本音・本心」である。

脳のレベルで噛み合う返し方

具体的には、「もっとやりたかったんだね」「急に止められる感じがして嫌だったんだね」「今、まだ気持ちが切り替わっていないんだね」といった返しが有効だ。字義通りに見ると、子どもは「ママなんか嫌い」と言っているのに、親は「もっとゲームやりたかったんだね」と返しており、少し噛み合っていないように見えるかもしれない。しかし、脳のレベルでは、この会話の方が噛み合っていると吉野氏は説明する。

子どもの言葉に振り回されず、その奥にある本音をくみ取ることで、親子のコミュニケーションは大きく改善される可能性がある。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ