2026年3月31日、JR留萌本線の石狩沼田―深川間が営業最終日を迎え、全線が廃止された。最終列車には3両編成に約660人が乗車し、定員を大幅に超過する事態となった。
最終日の混乱と町の対応
最終日は平日ながら、全国各地から多くの鉄道ファンが集まり終日混雑。JR北海道は記念切符やフリー切符を販売しなかったため、乗客は片道乗車券を購入。深川駅以外では運賃収受の都合から前方ドアのみで乗降を行ったため、ほとんどの列車が遅延した。
一方、沼田町では実行委員会を組織し、到着証明書の配布や駅前でのそば・軽食販売などの催しを実施。最終週末には鉄道イラストレーターや街歩き研究家の講演会も行われた。
660人が乗車した最終列車
最終列車(21時11分発)の待機列は18時45分頃には約250人に達した。JR職員は「積み残しが出た場合には乗車をあきらめてもらう」と説明。筆者は2時間以上待つ覚悟を決めた。
待機中、沼田町の関係者が「石狩沼田」と印刷された赤いジャンバーを着て、飴やチョコレートを配り、乗客をねぎらった。筆者は多くのラストランを経験しているが、このようなおもてなしは初めてで、廃止に反対してきた町の意気込みを感じたという。



