年子育児では、上の子に意識的に甘えさせる時間をつくることが大切です。下の子が生まれることで、上の子の心は大きく揺れています。「ママを取られた」「どうして抱っこしてくれないの?」といった不安や葛藤が、言葉にならないまま胸の中に渦巻いています。
上の子に見られる行動
その結果として現れるのが、以下のような行動です。
- 下の子に強く当たる
- 赤ちゃん返りが激しくなる
- 癇癪が増える
- 母親にベッタリになる
これらは決して問題行動ではありません。環境の変化に対する、極めて自然で健全な反応です。しかし、それを困ったことと認識してしまうと、さらに上の子に厳しく対応するようになり悪循環を生みます。
親の錯覚
年子育児では、上の子が急に大きく見えるという現象が起こります。実際に受けた相談では、上の子のおむつ替えが生理的に受け入れられなくなり、苦痛を覚えたというものが少なくありません。そこまでではなくとも、下の子が生まれた瞬間、上の子が急にしっかりして見える。しかし、これは親の心理的な錯覚であり、実際の発達段階とは一致しません。上の子は「小さな大人」ではありません。むしろ、下の子が生まれたことで、突然役割を背負わされた子どもになるのです。
上の子に伝えたい3つのメッセージ
だからこそ、上の子には意識的なケアが必要です。上の子に伝えたい3つのメッセージは以下の通りです。
- 「あなたはあなたのままでいい」
- 「無理にお兄ちゃん・お姉ちゃんにならなくていい」
- 「甘えていい」
この3つは、上の子の心を守るための基盤になります。特に「甘えていい」というメッセージは、年子育児では意識しないと伝えられません。親はどうしても下の子の世話に追われ、上の子に対して「ちょっと待ってね」「今は無理」が増えてしまうからです。
「助けを求めること」は、弱さではなく、家族を守るための戦略です。年子育児では、親自身が周囲に助けを求めることも、上の子のケアにつながります。



