介護にはお金がかかる——そう分かっていても、親に年金や貯金の状況を直接聞くのはためらわれるものだ。介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子氏は、親が元気なうちに「お金」の話を切り出すための3つの方法を提案している。
1. 自分の情報を開示しながらアプローチ
一方的に聞こうとすると気分を害する親がいるため、あなた自身の情報を開示しながら話を進める。例えば、あなたが民間保険に入っているなら、その内容を伝えた上で「お父さんは民間保険に入っている?」と聞く。一緒に保険証券を確認し、そこからお金全般に話を展開する。
2. 確定申告の手伝いを口実にする
医療費がかかっている親なら、「確定申告を手伝う」を口実にするのも有効。実際にこの方法で「親の懐事情がわかった!」という声もある。
3. きょうだいと情報を共有する
この夏、帰省したら年金額などから聞いてみる。どこの口座に入金されているかも聞き出し、もしもの時の出金方法について話を広げる。きょうだいがいる場合は、親から聞いた情報を共有しておくことが重要。親が「〇〇が来て年金や預貯金を聞いていった」と言う可能性があり、誤解を招かないためだ。
ただし、親が「お金の話はしたくない」と拒否したら、いったん引き下がる。強引に聞くことは法に触れる可能性がある。親のお金は親のものであり、子に聞き出す権利はない。話し合えるタイミング(病気やケガで入院したときなど)を計るか、「言いたくない気持ちはわかる。お金の情報をどこかわかるところに書いておいてくれたら助かる」と伝えるのも一案だ。



