「いつか、親の介護が始まったら、誰が、どうやってケアするの? お金は?」と見えない将来に不安を感じている人は多いのではないでしょうか。子には子の生活があるため、ずっと親のそばにいて手助けすることは現実的ではありません。そうなると、ホームヘルプサービスなどを利用するか、もしくは高齢者施設に入居するか……。いずれにしろ、介護にはお金がかかります。
この記事では、以下の内容を順に解説します。
- “親の介護”は突然訪れる
- 親が元気なうちに聞いておきたいこと
- 親を怒らせずにお金のことを聞く方法
- 親の“お金情報”はきょうだいとも共有を!
“親の介護”は突然訪れる
高齢になると、スグに“介護”とならなくても、病気やケガで入院することがあります。転倒して骨折したり、風邪をこじらせて肺炎になったり。夏場に熱中症で入院するかもしれません。
50代のAさんの父親(81歳)は、ある日、家の中の段差でつまずいて転倒し、その場で動けなくなりました。ひとり暮らしですが、ポケットにスマホが入っていたため自分で救急車を呼べたようです。診察の結果は大腿骨骨折。入院、手術となりました。
手術後、少し落ち着きを取り戻すと、父親は「個室に移してほしい」とAさんに言いました。4人部屋にいましたが、「隣の人のオムツ交換の臭いが嫌だ。イビキもうるさい」と言うのです。しかし、その病院は、個室だと1万円/1日かかります。
「父がどのくらい年金をもらっていて、どれほどの蓄えがあるのかまったく知りませんでした。『退院したら、返すから』とうるさく言うので、仕方なく個室に移しました。その後、リハビリ病院に転院し、通算70日ほど個室に入院。医療費含めて全部で100万円ほどになりました」(Aさん)
親の年金と蓄えの実態
Aさんは入院している父に、「本当にお金はあるのか?」とは聞きづらかったようです。退院して、自宅に戻って、ようやく通帳を見せてもらったところ父親の年金は月13万円ほど、蓄えは200万円ほどあるのみ。
「正直、蓄えの少なさに愕然としました。知っていたら、なんと言われても個室に入れませんでした。200万円の蓄えしかないのに、100万円返せとは言えず。しかも、退院後、介護が始まりました。ホームヘルパーに来てもらっています。この先、父の介護にいくらかかるのかわからない。私が支払うことになるのでしょうか」(Aさん)
親が元気なうちに、介護のお金についてどう考えているか、直接聞いておくことが重要です。この夏、帰省する予定があるなら、思い切って話し合ってみてはいかがでしょうか。



