脳を若返らせる習慣として、脳内科医の加藤俊徳氏(加藤プラチナクリニック院長)は「ノート、鉛筆、小刀」の3点セットを推奨している。映画や本を「見る・読む」だけでなく、「書く」ことへつなげることが重要であり、その際に書く道具にこだわることも大切だと述べている。
脳力を高める三種の神器
加藤氏は、脳力を高めるために「ノート、鉛筆、小刀」を揃え、小刀で鉛筆を削り、その鉛筆で日記を書くことを勧める。さらに「辞書」を加えれば完璧とし、紙の辞書で漢字やことわざを調べることで、手指の繊細な動きで運動系、文字を探すことで視覚系、得た情報を理解系、記憶系と、複数の脳番地が連携して働くと説明する。
かつては小刀で鉛筆を削るのが当たり前だったが、シャープペンシルやボールペン、ワープロ、パソコン・スマートフォンの普及により、手書きの機会が減少。加藤氏は「考えながら自分の手で文字を書く機会が減ることは、脳の若返りの機会を奪うのと同じ」と警鐘を鳴らす。
鉛筆削りと日記が脳を活性化
小刀での鉛筆削りは手指の繊細な動きを必要とし、短時間ながら集中力が求められる。加藤氏は「焦らず丁寧に鉛筆を削ってください。鋭く尖った鉛筆の芯の出来栄えに達成感を抱きながら、真っ白な紙に鉛筆を走らせて爽快感を味わいましょう」と述べ、こうした明るい気持ちが感情系を刺激するとしている。
本稿は加藤俊徳著『80代でも若返る脳』(新星出版社)の一部を再編集したものである。



