カナダ・トロントの大気環境が、広範囲で発生している山火事の煙により、世界の主要都市の中で最悪のレベルに達した。この煙は米国東海岸にも広がり、ニューヨーク州などが大気汚染に関する注意を呼び掛けている。
トロントの大気質、世界最悪に
スイスに本社を置く大気質専門企業IQAirの発表によると、7月15日のトロントの大気質は、インドのニューデリーやコンゴ民主共和国の首都キンシャサよりも悪化し、世界で最も悪い水準となった。IQAirは「トロントの大気汚染の最大の要因は山火事だが、平均を上回る気温も影響している」と述べている。
カナダ全土で約800か所の山火事
ロッキー山脈西部で発生した熱波は今週、オンタリオ州や人口密度の高い米国東海岸に達した。現在、カナダ全土では約800か所で山火事が発生しており、今年の山林火災による被害面積は190万ヘクタールにまで拡大している。
15日には、森林火災による煙がトロントを覆い、プールが閉鎖されたほか、サマーキャンプや予定されていたサッカーW杯北中米大会関連のイベントが中止となった。
米東海岸にも煙が拡大
山火事の煙は米国東部にも広がり、ペンシルベニア州、ニューヨーク州、コネチカット州、マサチューセッツ州、メイン州、ニューハンプシャー州が影響を受けている。ニューヨーク州当局は、州全域で「目に見える煙や霞んだ空、そして煙に関連する汚染の急増が見られる可能性がある」と注意を促している。



