「酷暑日」新名称に違和感 40℃超の呼称で警戒薄れるリスクも
「酷暑日」新名称に違和感 40℃超で警戒薄れるリスクも

2026年に制定された新名称「酷暑日」。連日の気温40℃超えで報道が過熱しているが、その名称に「白々しさ」を感じる声や、警戒心が薄れるリスクが指摘されている。

「酷暑日」の制定経緯と一般公募

気温40℃以上の日を「酷暑日」と呼ぶことが2026年に決まった。名称は一般公募で選ばれ、1位は「酷暑日」で5万票以上を獲得。2位「猛暑日(もうしょび)」は4万票超、3位「極暑日」2万5638票、4位「炎暑日」2万2292票、5位「烈暑日」2万1930票。以下「激暑日」「厳暑日」「熱暑日」「甚暑日」「劇暑日」「大暑日」「盛暑日」「繁暑日」と続き、「激アツ日」「自宅待機日」「サウナ日」などのユニークな名称もあった。

ただし、酷暑日は日本気象協会が2022年から独自使用しており、「聞いたことがある」という人も多い言葉で、妥当な結果だったとも言える。参考までに、最高気温25℃以上は「夏日」、30℃以上は「真夏日」、35℃以上は「猛暑日」と決められている。

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気象庁の狙いと報道の実態

気象庁は「本名称(酷暑日)の活用により、顕著な高温への警戒を効果的に呼びかけてまいります」としている。しかし、コラムニストの木村隆志氏は、「酷暑日」は強烈な見出しで関心を引いて数字を得たい情報番組やネット記事の作り手にとって打ってつけの言葉だと指摘する。例えば7月22日、23日の情報番組では、そのほとんどが冒頭に強烈なフレーズを使っていた。

実際、22日の酷暑日は、三重県桑名40.6℃、静岡県浜松(佐久間)40.1℃、岐阜県美濃40.1℃、岐阜県多治見40.0℃の4地点。一方、猛暑日は298地点だった。23日の酷暑日は、静岡県浜松(佐久間)41.1℃、岐阜県美濃40.8℃、愛知県豊田40.8℃、三重県桑名40.7℃、岐阜県下呂(金山)40.4℃、岐阜県多治見40.2℃、静岡県浜松40.2℃の7地点。一方、猛暑日は282地点だった。

両日の酷暑日がすべて東海地方で、その大半が山沿いのエリアであること、猛暑日が圧倒的に多いにもかかわらず、酷暑日というフレーズばかりがフィーチャーされている実態が浮き彫りになった。

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