2026年に制定された新名称「酷暑日」が、連日の気温40℃超えで報道を過熱させている。しかし、その呼称に対して「乱用しすぎ」との声も上がり、白々しさを感じる人も少なくない。
暑さへの警戒だけでは見落とすもの
暑さは警戒すべきことではあるが、それで思考停止や会話遮断をしてよいのか。さらに言えば、暑さは本当によくないことだけなのか、楽しめることはないのか。日本には四季があるが、夏だけを嫌われ者のように扱うのは疑問だ。
ネガティブなことを考え、警戒だけさせて楽しもうとしない姿勢は、よくも悪くもまじめな日本人らしい。経済面でも、ただ家にこもるだけでなく、「どのように付き合い、どう楽しんでいくか」を考える人やメディアがもっとあってもよいかもしれない。
猛暑に潜むビジネスチャンス
時折、猛暑クーポンや無料アイスを提供する企業、サマータイムを設定して営業時間を変える店、比較的涼しい夜を楽しむ「夜活」を特集するメディアも見られる。例えば、東京ミッドタウンの名物企画「ASHIMIZU」(足水)を扱った情報番組は、映像的な涼しさを感じさせた。
酷暑や猛暑にもビジネスチャンスが潜んでおり、報じる側も警戒のみに偏らないバランス感覚が必要だろう。
暑さとどう向き合うか
気温が上昇し、暑い時期が長くなる世界で生きる私たちは、どのようにこれと向き合えばよいのか。個々の暑さ対策はもちろん、もっと暑い地域に住む人々の知恵や工夫を知ること、暑さ対策や救急に携わる人への感謝と支援を欠かさないことも必要ではないか。
また、数字を追うために余裕がないメディアの扇情的な報道に流されるのではなく、暑さを受け入れたうえで楽しもうとする気持ちも忘れたくない。



