気象庁は28日、北太平洋上に台風23号が発生したと発表した。8月に入り10個目となる台風ラッシュで、1か月で10個の発生は60年ぶりとなる。
「モンスーンジャイア」とは
専門家は、日本の南の海上に発生した巨大な空気の渦「モンスーンジャイア」の影響を指摘する。モンスーンは季節風、ジャイアは渦を意味する。数千キロに及ぶ広範囲で反時計回りに空気が渦を巻く現象で、数年おきに夏に出現する。渦の中や周辺では台風が発生しやすい環境となる。
今年の特徴と専門家の見解
今年は8月上旬に発生。九州大の川村隆一名誉教授(気象学)によると、南米ペルー沖の海面水温が高い状態が続く「エルニーニョ現象」によって発生エリアが東にずれた台風と、西から吹くモンスーンとの相互作用で通常より強力な渦となった。その結果、多くの台風が生まれたという。
川村名誉教授は「9月に入るとモンスーンジャイアは発生しにくくなるが、エルニーニョ現象によって強力な台風ができやすい環境は変わらない」とし、警戒を呼びかける。



