深刻な干ばつに見舞われている米西部で、同国最大の貯水池2か所の水位が過去最低となったことが、週末に発表されたデータで明らかになった。
記録的な低水位
この記録的な低水位は、気候変動によって引き起こされる困難を浮き彫りにしており、約4000万人の生活を支えるコロラド川が直面している問題を強調するものだ。コロラド川は、通年の水供給と発電を目的に造られた巨大なダム湖「パウエル湖」と「ミード湖」という二つの貯水池に水を供給している。
現在、両湖の水位は、発電に支障が出始める水準をわずかに上回っている程度にまで低下している。
各貯水池の水位データ
16日、主にユタ州に位置するパウエル湖の水位は、海抜1072.8メートルとなり、2023年に記録された以前の最低水位を下回ったことが、コロラド川を監視する開拓局(USBR)のデータで示された。
また、ネバダ州とアリゾナ州の州境にあるフーバーダムによって作られたミード湖の水位も、14日に海抜316.9メートルまで低下したことが分かっている。
水資源をめぐる協議と新たな計画
コロラド川に依存する7州は、水資源の配分方法をめぐり何年も議論を続けているが、いまだに合意には至っていない。こうした状態を受けてトランプ政権は7月末、川を脅かす干ばつに対応するための大幅な水利用制限を含む計画を発表した。
この計画により政府は、カリフォルニア、アリゾナ、ネバダの3州に対して水利用の制限を課すことが可能となった。3州は、2036年までに年間最大37億立方メートル(オリンピックサイズ用プール150万杯分に相当)の節水に共同で取り組む必要がある。
一方で、同じくコロラド川に依存するコロラド、ユタ、ワイオミング、ニューメキシコの各州に対しては大きな負担は求められていない。この偏った政策は法廷闘争に発展する可能性があり、アリゾナ州は潜在的な訴訟費用としてすでに数百万ドルを計上している。



