長崎は9日、81回目の「長崎原爆の日」を迎えたが、熊本地震の影響で、長崎での慰霊を断念した被爆者もいる。
鹿児島の被爆者、長崎入り断念
鹿児島県原爆被爆者協議会の西上床(にしうわとこ)キヨ子会長(81)(鹿児島県伊佐市)は新幹線などを乗り継いで長崎市内に移動し、9日は原爆がさく裂した時刻の午前11時2分に爆心地公園で黙とうする予定だった。だが、新幹線の一部区間で運休が続き、長崎入りを諦めた。
この日は鹿児島県内で開催中の原爆展を訪れた。「原爆で犠牲になった人たちの冥福(めいふく)を長崎で祈りたかった。来年こそは訪問したい」と語った。
熊本では証言会延期や慰霊式典中止
熊本県内では1日の証言会が延期され、6日の慰霊式典が中止になった。証言会で語り部活動を予定していた、被爆者の浦田藤枝さん(96)(熊本県玉名市)は長崎原爆で妹や弟、祖母の5人を亡くした。「家族が犠牲になった8月にこそ、体験を多くの人に伝えたかった。証言会が開催されるようになるまで、もう少し長生きしたい」と話した。



