特捜検事の「反社や」発言、法廷で映像再生 社長が国を提訴
特捜検事の「反社や」発言、法廷で映像再生 社長が提訴

東京地検特捜部に詐欺容疑などで逮捕・起訴された会社社長が、違法な取り調べで精神的苦痛を受けたとして国に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が10日、東京地裁(大須賀寛之裁判長)で開かれ、検事による取り調べの映像が法廷で再生された。映像には、検事が会社社長に対し「反社(反社会的勢力)」と述べる様子が映っていた。

取り調べ映像に「反社や」

原告は、2021年に逮捕・起訴された太陽光発電関連会社「テクノシステム」(東京)社長の生田尚之被告(52)(1審で懲役11年の実刑判決、控訴中)。特捜部に所属していた堀木博司検事(58)(現大阪高検)から、取り調べの言動で黙秘権や人格権を侵害されたと訴え、法廷で映像を再生するよう求めた。

この日の法廷で再生された映像は、逮捕直後の同年5月から7月までに行われた取り調べの一部。映像には、黙秘する生田被告に対し、堀木検事が「検察庁を敵視するってことは、反社や」「敵視する以上は、こっちだって敵視する」と述べる様子が映っていた。

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録音・録画義務と付審判決定

特捜部が逮捕した容疑者の取り調べは録音・録画が義務付けられており、原告側の求めに応じて国側が録画データを証拠提出していた。

この取り調べを巡っては、堀木検事が生田被告をどなるなどした言動が「陵虐」にあたるとして、東京地裁が今年6月、堀木検事を特別公務員暴行陵虐罪で刑事裁判にかける付審判決定を出している。

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