熱中症警戒アラートが出されるなど県内で暑い日が続く中、いしかわ動物園(能美市)で、飼育員が動物の暑さ対策に追われている。農業用の遮光シートを設置したり、好物の果物を氷に埋め込んだりして、動物の体調管理に気を配っている。
今夏から強化
最高気温が志賀町で36・1度、金沢市で34・6度を観測するなど県内各地で気温が上がった6日。いしかわ動物園では、47歳のアジアゾウ「サニー」が水浴びをして暑さをしのいでいた。
気温が上がり始めた今年5月には、展示場所に設けているプールに自ら入ったという。この夏からは屋外にある展示場所の上部に農業用の遮光シートを取り付け、少しでも暑さをしのげるようにしている。
飼育担当者は「プールに自ら入ることはこれまでなかった。高齢のため、体調を崩すと治るまで時間がかかるので、暑さ対策を強化した」と語る。
異なる耐性
いしかわ動物園では173種類の動物(6月末時点)を飼育。朝夕の体調や展示場所の気温、食べたエサの量や便の状態などをこまめにチェックしており、暑さ対策にも力を入れる。
特に体調管理が難しいのは、寒冷地などに生息し暑さに弱い動物だ。ユキヒョウやレッサーパンダの展示場所は、屋外と室内の両方にあり、日によって展示場所を入れ替えている。レッサーパンダの屋外の展示場所には木製の足場にミストを設置。体を冷やしてから外で動くことができるよう、冷房が効いた場所にも出入りできる工夫をしている。
いしかわ動物園の担当者は「動物たちは暑さで疲れ、食欲が落ちてしまう」とし、「動物ごとに耐えられる気温が異なる。それぞれの特性に応じた暑さ対策に取り組んでいきたい」と話す。



