福島ファンを生む三段階プロモーション、現地体験満足度100%達成
現地体験満足度100%、福島ファン育成の秘策

東日本大震災から10年以上が経過した現在も、福島県産の農林水産物はその安全性と品質の高さに比して十分な評価を得られていない。この風評払拭と産地イメージ回復という課題に、dancyu総研と福島県の旅行会社「孫の手トラベル」がタッグを組んで挑んだのが「ふくしま応援シェフ活用事業」である。一過性のPRで終わらせず、一流シェフの知見とdancyuが持つ「リアルイベント×WEBメディア」の両輪を掛け合わせることで、消費者を単なる来場者ではなく「福島ファン」へと育て上げる立体的なプロモーション設計が行われた。

三段仕掛けのブランディング戦略

地方創生や県産品PRの現場では、「都内でイベントを一度開催して終わり」「タイアップ記事を一本作って終わり」という単発施策の効果の限界に悩む自治体は少なくない。話題になっても記憶に残らなければブランドは育ちにくい。そこでdancyu総研が福島県の課題解決にあたって設計したのは、次の3つのステップを連動させる方法である。

  • Step1 東京での出合い(プレミアムディナー)
  • Step2 福島での実感(産地体験「FoodCamp」)
  • Step3 全国への拡散(dancyuWEBタイアップ)

東京で福島の食に出合った参加者を、今度は福島の現場に招き、生産者やシェフとの触れ合いを通じて本物の体験を届ける。そしてその熱量をメディアを通じて全国に広げる。「出会い→実感→拡散」という一連の動線を描くことが、単発で終わらないブランディングの鍵となる。

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東京での一夜が生んだ福島との出合い

2025年7月、東京・日比谷で「ふくしま応援シェフ」プレミアムディナーが開催された。dancyu食いしん坊メンバーを中心とする50人が集い、福島を代表するシェフと東京の人気パティシエがタッグを組み、県産食材の魅力を凝縮した特別メニューと福島銘酒のペアリングを提供。会場には生産者本人も同席し、参加者と直接言葉を交わすことで食材への理解と福島への共感を一気に引き上げた。この夜、参加者の中に芽生えたのは「もっと知りたい」という気持ちであり、その芽を摘み取らず次のステップへとつなげる。

現地での本物体験:FoodCamp

東京での熱が冷めやらぬ同年秋、福島県内3か所――郡山・相馬・喜多方――で体験型ランチイベント「FoodCamp」が開催された。郡山では400品種もの野菜を育てる鈴木農場の畑のど真ん中で、レタスや長ねぎの収穫体験を実施。相馬では原釜漁港でホッキ貝の殻むきに挑戦し、「潮目の海」がもたらす常磐ものの魅力を体感。喜多方では江戸中期創業の大和川酒造店を訪ね、酒蔵の歴史を学んだ後、地元シェフによる特製ランチを味わった。いずれの会場でも、料理を手がけたのは県内で活躍する2人のシェフで、ペアを組んで「和洋共演」のコースを提供。生産者・漁師・蔵元が同じ食卓を囲み、その土地でしか味わえない一皿と生産の裏側にある物語を同時に届けた。

満足度100%が示す福島ファンの誕生

この現地体験の満足度は、郡山・喜多方で100%、相馬でも95%という高水準を記録した。「必ずまた来たい」「機会があれば来たい」という再訪意欲の声も多く、単なる消費者を「強力な福島ファン」へと押し上げることに成功した。参加者は単なる観光客ではなく、福島の食と生産者に深く共感するファンへと変貌したのである。

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感動を全国へ拡散するWEB戦略

東京のプレミアムディナーと福島でのFoodCampで生まれた熱気を、dancyuならではのシズル感あふれる写真とテキストでタイアップ記事化し、「dancyuWEB」から全国へ配信。参加者のリアルな声、生産者とシェフの情熱を伝えることで、イベントに参加していない読者にも「福島の食の魅力」を強く印象づけ、風評払拭と購買意欲の向上を中長期的に後押ししている。

dancyu総研のワンストッププロデュース

食の総合メディア「dancyu」が持つ圧倒的な食の知見、全国のトップシェフや生産者との強固なネットワーク、熱量の高い読者組織を掛け合わせ、課題抽出からイベントの企画・運営、WEBでの情報発信までをワンストップでプロデュースできるのが「dancyu総研」である。県産品のブランド力向上や地域の食の魅力発信、観光誘客に課題を抱える自治体・企業に対して、同様の取り組みを提案している。