日本三大花火大会の一つ「長岡まつり大花火大会」(新潟県長岡市)では、個人で有料席を予約しようとしても早々に売り切れている。今年も5月下旬の抽選による一般販売の席は6月中旬には全席が売り切れ、旅行会社が主催するバスツアーなどに参加しなければ確実に見られなくなっている。
財政難や人手不足で中止相次ぐ
さらに、自治体の財政難や警備などの人材不足により、花火大会そのものが中止になる例も増えている。例年7月に開催されてきた群馬県玉村町の「たまむら花火大会」は、コロナ禍による中止はあったものの、今年初めて財政上の理由で中止となった。また、福島県内有数の花火大会として毎年多くの見物客が訪れる須賀川市の「釈迦堂川花火大会」も、経費の高騰や運営体制の見直しのため、今年は開催が見送られた。
海水浴場も閉鎖相次ぐ
夏のレジャーとして花火大会と並ぶ海水浴も、昨今の猛暑や海水浴客の減少で海の家の経営が成り立たなくなり閉鎖されたり、監視員などの人手不足で海水浴場そのものが閉鎖されるケースが相次いでいる。かつて憧れだった「小麦色の肌」も日焼けがおしゃれではなくなり、海を遠ざける一因となっている可能性がある。
夏休みシーズンの高速道路では相変わらず渋滞が各地で発生しているが、花火大会による休憩施設(SA/PA)の閉鎖という現象から見ると、日本人の夏のレジャーが大きな曲がり角に来ているように感じられる。花火も海水浴も身近な存在から消えつつある日本の夏の現状を考えさせられる。



