ウクライナは8日、トルコとウクライナを結ぶトランスバルカン・パイプライン付近でドローンが爆発した件について、ブルガリアを標的にしたことを否定した。
ブルガリア側の対応
ブルガリア国防省は、このドローンが「ウクライナ軍によって広く使用されている」型のものであると発表。同国外務省の報道官によると、外相はこれを受けて10日にウクライナ大使を呼び出して会談を行う予定であると述べた。
ウクライナ政府は、同国がロシア侵攻に応戦する中でドローンが北大西洋条約機構(NATO)の領空に迷い込んだ最新の事例である今回の出来事について、「状況を明らかにするためブルガリア側と緊密に連絡を取り合っている」と述べている。
ウクライナの主張
ウクライナ外務省の報道官は、「ウクライナ軍がブルガリアに向けて意図的に何らかの兵器を向けたわけではないと断言できる」と述べ、この事態の原因はロシアの侵攻にあると非難した。
爆発による死傷者は出なかったものの、ブルガリアのルメン・ラデフ首相は、ドローンに搭載されていた爆薬の量は「相当なもの」だったと述べた。
現場の状況と影響
ラデフ氏は政府が公開した動画の中で、「ドローンは北東部・黒海近くのルーマニアとの国境検問所カルダムのすぐ近く、トランスバルカン・ガスパイプラインの圧縮ステーションから1000メートルの場所で爆発した」と語った。
ブルガリア国防省は、墜落現場の破片を分析した後、「現在のところ、これが意図的な事件であったことを示唆するものは何もない」としている。
地域の緊張高まる
ロシアとの武力衝突でウクライナを支援する東欧諸国では、ドローンが絡む事件がここ数か月で急速に頻発している。
ブルガリアと国境を接するルーマニアは、2022年にロシアによるウクライナへの本格的な侵攻が始まって以降、領土への墜落を含めて数多くのドローン侵入に直面している。同国は7月下旬、ロシア大使館員1人の追放を命じた。
ラデフ氏は今回の事態を受け、ブルガリアが監視を強化し、ドローンを検知して反ドローン対策を講じるため、国境に部隊や兵士を再配置すると述べた。



