熊本地震で震度7の揺れを観測した熊本県氷川町で、断水のため休業していた「田中豆腐店」が24日、約1カ月ぶりに営業を再開した。
約50年続く夫婦の豆腐店、地震で休業
夫の田中利信さん(76)と二人三脚で、約50年にわたり切り盛りしてきた妻の京子さん(72)は、「店を再開できて良かったです」と豆腐をすくいながら、笑顔を見せた。
同店では、地震の揺れで豆腐をパック詰めする機械が倒れた。豆腐づくりに不可欠な水も断水で使えなくなり、休業を余儀なくされた。夫妻は地震の約1週間前、家族ら約30人に囲まれ、前倒しで「金婚式」を祝ったばかりだった。
水道復旧と常連客以外からの声で再開を決意
21日にようやく水道が復旧。機械の動作を確認したところ、大きな異常はなく、再開への見通しが立った。
約1カ月の休業中、田中さん夫妻は年齢を考えて店を畳むことも頭をよぎったという。「再開はまだですか」「どこを探しても、お宅みたいな豆腐はない」という連絡が常連客以外からもあり、事業の継続を決めたという。
材料へのこだわりと今後の決意
沖縄産のにがりを使うなど、材料にもこだわってきた。京子さんは「お客さんの声が励み。夫の体が動く間は頑張っていこうかな」と話した。



