栃木県鹿沼市の東武日光線新鹿沼駅構内で特急列車と接触し、線路上の作業員4人が死亡した事故で、作業中は列車接近時に運転士が2段階で鳴らす警笛が、1回しか鳴らされていなかったことが、東武鉄道への取材でわかった。
県警は、作業員の安全確保が不十分な中で列車が進入したとみて21日、特別捜査班(45人態勢)を設置し、業務上過失致死容疑で捜査している。
事故の発生状況と対応
事故は20日午前10時45分頃に発生。除草剤の散布作業をしていた男性作業員4人が、上り列車と接触して死亡した。当時、現場周辺には作業員計7人と、下り線も含めて3人の見張り員がいた。県警は、無事だった作業員3人や見張り員、運転士に事情聴取をした。
安全手順と警笛の伝達
東武鉄道によると、同駅周辺の線路上で作業する場合、列車の接近を最初に確認する中継見張り員が、ホームの約300メートル手前に配置される。列車の接近を同約80メートル手前にいる列車見張り員に知らせ、作業員の退避確認後、列車見張り員と中継見張り員が、それぞれ運転士に旗で通行許可を出すことになっている。
しかし、同社によると、運転士は列車見張り員の通行許可のみを確認したという。列車見張り員と中継見張り員の連携が取れていなかった可能性がある。事故では、通常の安全確保手順が守られなかった可能性がある。



