1996年7月に堺市の学校給食が原因で発生した病原性大腸菌O157による集団食中毒から30年となるのを前に、追悼式典が12日、堺市役所で営まれた。市職員ら約400人が参列し、慰霊碑に献花して犠牲者を悼み、再発防止を誓った。
集団食中毒の概要と被害
この集団食中毒は1996年7月に発生し、児童7892人を含む9523人が感染。女児3人が死亡し、2015年には当時小学1年生だった女性が後遺症で亡くなった。発生から30年を迎え、市は改めて安全対策の徹底を確認した。
堺市の安全対策
堺市では、学校給食の安全対策として、市独自に調理場の巡回や衛生検査を実施しているほか、食材の納入前にO157の検査を実施。さらに、フルーツを使ったデザートでも加熱して提供するなど、調理法にも対策を施している。市教委学校管理部の峯耕一郎部長は「二度と起こしてはいけないし、風化させてもいけない」と述べた。
多くの児童が発症し、医療機関を受診した7月12日を「O157堺市学童集団下痢症を忘れない日」として式典を開催しており、節目の年となる今年も慰霊碑に献花し、手を合わせた。
市長の決意
式典後、永藤英機市長は「学校給食で(児童の)未来が閉ざされたのは痛恨の極み。安全・安心な給食を提供し続け、子どもたちが健やかに成長できる堺でありたい」と話した。



