沖縄県名護市辺野古沖で小型船2隻が転覆し、研修旅行中だった生徒2人が死亡した事故で、亡くなった同志社国際高(京都府京田辺市)の武石知華さん(17)の両親が7月30日、東京都内で初めて記者会見を開いた。2人は時折涙を拭い、同校関係者らを含めて告訴した経緯や思いを語った。
「どれか一つでも実行されていれば」
会見の冒頭、父親は用意した声明を読み上げ、「研修旅行の下見、安全の打ち合わせ、十分な計画、教員が一緒に船に乗ること。どれか一つでも実行されていれば、知華は死んでいません」と述べた。
さらに「学校は生徒の『船長』。生徒たちをその船に乗せると決め、確認をせず、止められる機会を全て素通りしたのは学校です」と告訴の理由を説明した。
「知華の死にきちんと責任を取ってもらうべき」
質疑応答で、母親は「知華は学校が大好きだったので、先生たちを告訴することがいいのかどうか悩んだ。それでも、知華の死にきちんと責任は取ってもらうべきだと思う」と述べた。
事故後、両親ら遺族は知り得た情報や心境を投稿サイト「note」で発信。会見で父親はその目的を「再発防止と全容解明」だと説明した。
母親は仏壇の前でよく「知華が残した宿題は難しい。終わらせること、できるのかな」と「独り言」を言うと明かし、「知華が生きた17年より長く生きても、私たちだけでは再発防止になかなかたどり着けない。皆さんのご協力をお願いしたい」と呼びかけた。



