大槌山林火災、原因不明と消防庁が報告書公表 乾燥と強風で拡大
大槌山林火災、原因不明と消防庁が報告書公表 乾燥と強風で拡大

4月に岩手県大槌町の吉里吉里地区と小鎚地区で発生した山林火災について、総務省消防庁は27日、原因を調査した報告書を公表し、発生の原因は不明と結論づけた。延焼が拡大した原因については、火災発生日の午後にフェーン現象が発生していたと見られ、乾燥した空気と強風で火災が拡大したと分析した。

小鎚地区の出火場所と原因の調査

報告書によると、473ヘクタールを焼いた小鎚地区の出火場所は、発見者の証言や焼損程度の調査などから、小鎚川沿いの道路ののり面と結論づけた。その上で、原因としてのり面近くの電線からの発火を検討したが、電線を覆う樹脂製のカバーを分解したところ、外側から内側に向かって溶けていたため、電線が火元ではないとした。

吉里吉里地区の出火場所と原因の調査

1235ヘクタールが焼損した吉里吉里地区については、出火場所は発見者の通報内容から尾根付近と考えられるが、焼損の程度が大きく「範囲を限定することはできない」とした。原因については、尾根付近に設置された複数の通信会社の基地局からの出火を検討したが、基地局からは設備の焼損が確認されたものの、火災から6分後に異常が検知されており、出火元だとすると「検知が遅すぎる」と判定した。

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さらに、2地区について、たばこの不始末や放火の可能性も検討したが、「確たる物証がない」とした。

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