熊本地震で日奈久温泉が苦境、柳屋旅館が倒壊し10軒が休業
熊本地震で日奈久温泉苦境、柳屋旅館倒壊し10軒休業

熊本県八代市にある県内最古とされる日奈久温泉が、熊本地震で苦境に立たされている。旅館やホテル計13軒の多くが被災し、源泉から施設に温泉を届ける配管も損傷、うち10軒が休業している。2016年の熊本地震や新型コロナ禍を乗り越えてきた温泉街だが、大半の施設で営業再開の見通しが立たない。

柳屋旅館が倒壊、再建は困難

温泉街の一角で「柳屋旅館」を営む堀内浩光さん(58)は12日、一部が倒壊した旅館を前に「物価高騰で工費も上がり、再建は考えられない」と話した。

日奈久温泉は室町時代に発見されたとされ、江戸時代に熊本藩営温泉として栄えた。さらりとした肌触りが特徴で、ほとんどの宿で源泉掛け流しの温泉を提供してきた。

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創業から130年以上、地震と余震で倒壊

柳屋旅館は堀内さんの曽祖父が1890年(明治23年)に創業した。複数の建物からなる旅館のうち、客室や大広間を備える建物が7月28日の地震で柱が折れるなどして傾き、8月1日深夜の余震で倒壊した。

堀内さんは当時、自宅を兼ねる隣の建物で寝ようとしていたところだった。「ドーン」という轟音が響き、外を見ると、建物がなくなっていたという。

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