福岡3児犠牲の飲酒運転事故から20年、母が詩「道しるべ」朗読
福岡3児犠牲の事故20年、母が詩「道しるべ」朗読

福岡市で幼いきょうだい3人が飲酒運転の車によって犠牲となった事故から20年となった25日、同市内で飲酒運転撲滅を誓う大会が開かれた。3児の母・大沼かおりさん(49)が登壇し、事故後の20年間に思いをはせて今夏に初めて詠んだ詩を朗読し、我が子への変わらぬ愛や命の尊さを訴えた。

事故から20年、大会で詩を朗読

事故は2006年8月25日夜に発生。大沼さんら家族の車が、飲酒運転をしていた市職員(当時)の男の車に追突されて海に転落。長男・紘彬ちゃん(当時4歳)、次男・倫彬ちゃん(同3歳)、長女・紗彬ちゃん(同1歳)が死亡した。

事故当日に合わせて福岡県などが16年から開いてきた大会。初めての参加となった昨年に続き登壇した大沼さんは、市民ら約450人を前に「私たちは飲酒運転の車に衝突されました。それから『遺族』と言われるようになり、子どものベストショットを『遺影』と言われるようになった。つらい時間が続いた」と声を詰まらせながら述べた。

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「七人は誰ひとり欠けることのできない大切な子どもたち」

その後、自作の詩「道しるべ」を朗読した。「私にとって七人は、誰ひとり欠けることのできない大切な子どもたちである。/だから私は、これからも七人の名前を同じだけ呼び続けたい」

事故で命を落とした紘彬ちゃん、倫彬ちゃん、紗彬ちゃんに加え、事故後に生まれた我が子4人(9~18歳)への思いなどを打ち明けた。

4人の子どもたちも出席、母の決意

会場には昨年に続き4人の子どもたちも出席し、参加者とともに黙とうをささげた。詩を初めて聞いたという三男・真寛さん(16)は「きょうだい7人一人ひとりを同じだけ愛しているんだと伝わってきた」と話した。

大会後、報道陣の取材に応じた大沼さんは「事故に巻き込まれた家族は(事故前と)同じ幸せを二度と構築することはできない。命がどれほど尊いか伝え続けようと思う」と話した。

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