日航ジャンボ機墜落事故から41年となるのを前に、現場となった群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」の麓を流れる神流川で11日夕、遺族らが犠牲者520人をしのぶ式典を開き、灯籠を流した。
遺族らが灯籠にメッセージ
式典は遺族らでつくる「8.12連絡会」や上野村などが共催し、日航も運営に協力。午後6時過ぎに始まり、参加者は黙とうした後、事故で亡くなった歌手坂本九さん=当時(43)=の「上を向いて歩こう」を歌った。
曇り空の下、「毎日を大切に生きます」などとメッセージがつづられた白や緑、オレンジなど色とりどりの灯籠約200個が川面をゆっくりと流れ、遺族らは手を合わせながら見守った。
遺族の思い
夫孝之さん=当時(29)=を亡くした大阪府豊中市の小沢紀美さん(70)は、灯籠に「いつも見守っていてくれてありがとう。また1年がんばりますね」と記し「時がたてばたつほど、心の中に夫が入ってきてくれる」と感謝を込めた。
神奈川県大和市の若本千穂さん(61)は、20歳の時に父昭司さん=当時(50)=を失った。「当時の悔しさ、怒りが戻ってくるつらい場所でもあるけど、来てほっとする気持ちもある」とかみしめるように語った。
12日に慰霊式
12日は遺族らが朝から御巣鷹の尾根に慰霊登山し、午後には追悼施設「慰霊の園」で慰霊式が開かれる。事故は85年8月12日発生。乗客乗員524人を乗せた羽田発大阪行き日航123便が尾根に墜落した。



