イタリア高架橋崩落、元CEOに禁錮12年 2018年43人死亡
イタリア高架橋崩落、元CEOに禁錮12年 43人死亡

イタリア北部ジェノバの裁判所は16日、2018年に43人が死亡した高速道路高架橋崩落事故をめぐり、過失致死などの罪に問われた高速道路運営会社の元最高経営責任者(CEO)ジョバンニ・カステルッチ被告に禁錮12年(求刑禁錮18年6月)の判決を言い渡した。被告は計57人に上り、カステルッチ被告のほか、同社やインフラ・運輸省の元幹部を含む31人が禁錮11年から禁錮1年11月(一部執行猶予付き)の有罪判決を受けた。残り25人は無罪や時効成立による免訴とされた。

事故の背景と審理の経過

2018年8月14日、ジェノバの高速道路A10線のモランディ橋(通称ポルチェベラ高架橋)が突然崩落。走行中の車両などが巻き込まれ、43人が死亡、多数の負傷者が出た。崩落した橋は1960年代に建設され、老朽化が指摘されていた。

約4年に及んだ審理で、検察側は運営会社アウトストラーデ・ペル・イタリア(旧アトランティア)が利益追求を優先し、必要な補修作業を先送りしてきたと指摘。橋の維持管理を怠ったことが崩落の直接的な原因と主張した。一方、弁護側は橋に構造上の問題があったとして無罪を主張していた。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

判決と今後の見通し

ANSA通信によると、カステルッチ被告の弁護人は控訴する意向を示した。判決理由は後日示される。今回の判決は、イタリアのインフラ管理における企業責任と行政の監督責任に一石を投じるものとみられる。

有罪判決を受けた31人には、元CEO以外に、同社の技術責任者や元運輸省幹部などが含まれる。禁錮11年から1年11月までの判決で、一部には執行猶予が付された。無罪となった25人については、証拠不十分や時効成立による免訴が理由とされる。

イタリアでは過去にも公共インフラの老朽化や管理不備が問題視されており、今回の判決は今後のインフラ整備や維持管理の在り方に影響を与える可能性がある。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ