銃弾4発浴びたヒグマが反撃、69歳ハンターが生還した5分間の死闘
銃弾4発浴びたヒグマ反撃、69歳ハンター生還の5分間

銃弾4発を浴びてもなお、ヒグマは反撃してきた。今年4月、北海道・後志地方の島牧村の山中で、春期管理捕獲にあたっていたハンターの高島紀彦さん(69)がヒグマに襲われ、重傷を負った。

狩猟歴40年以上のベテラン襲われる

高島さんは地元猟友会のトップとして後進育成の先頭に立ち、数えきれないほどのクマと対峙してきた。襲撃されたのは4月26日午後4時すぎ。高島さんを含むハンター5人は車に分乗し、仲間内で「ミッチの沢」と呼ぶ山奥の急峻な沢に向かった。そこは過去にもヒグマを捕獲した実績のある場所だった。

予想外の動きに現場緊迫

一行は沢の中段あたりでヒグマ1頭を発見。計3~4発を発砲して仕留めた。この日2頭目だ。その直後、クマの回収のため沢の急斜面を登り始めた時、最後尾の1人が200~300メートル先の崖の縁の別個体に気づき、無線で叫んだ。「きたきた!違うやつ出てきた!でかいわ!」

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隊列の先頭にいた花田雄二さん(57)が「俺、撃つぞ!どうする社長(=高島さん)?撃つか?」と指示を仰ぐと、高島さんは「撃て撃て!」と応じた。花田さんは素早く2発を発砲。クマの背中あたりに1発を命中させた。

至近距離での死闘

次の瞬間、クマはうなり声をあげながら崖から転がり落ち、花田さんの横を通り過ぎた。止まったのは約10秒後。隊列3番手の高島さんまで3~4メートルだった。半矢(手負い)のクマは極度の興奮で極めて危険とされる。至近距離すぎてスコープも使えず、高島さんは冷静な判断を重ね、生還を果たした。骨が砕かれる音が響く、体感にして約5分間の死闘だった。

高島さんは25日にわたる入院生活を経て取材に応じた。襲撃の詳細や後遺症については後編で報じる。

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