経営者などを装って会社や団体の金をだまし取る「ニセ社長詐欺」に遭いそうになった日田市の観光関連会社の男性社長らが、日田署で読売新聞などの取材に応じ、「詐欺は人ごとではなく、どこでも起こり得る。怪しいと思ったら、まずは本人確認」などと教訓を語った。
実際にあった手口
県警によると、同社では7月3日朝、経理を担当する男性社員の業務用メールアドレスに、社長を名乗る人物から「業務連絡用のLINEグループを作り、招待用のQRコードを返信して」などと指示するメールが届いた。
社長からのメールだと信じ込んだ社員がQRコードを送ったところ、同6日、LINEを通じて3000万円を振り込むよう指示があった。不審に思った社員が社長に直接電話して詐欺だと分かった。
被害防止の心得
今月6日に取材に応じた社長は「被害を防ぐきっかけはどこかにある。ホウレンソウ(報告、連絡、相談)をきちっとやることだ」と話した。
県警によると、県内では6月下旬、同様の手口で大分市の社会福祉法人が1990万円をだまし取られる特殊詐欺事件が起きた。被害の確認はこの1件だけだが未遂事件は昨年12月から今年1月にかけて多発。今も続いているといい、「メールだけで判断せずに電話や対面で本人確認をしてほしい」と注意を呼びかけている。



