熊本地震70年ぶり再会の幼なじみ、避難所で励まし合う
熊本地震70年ぶり再会の幼なじみ、避難所で励まし合う

最大震度7を観測した熊本地震の発生から11日で2週間。自宅の倒壊などで身を寄せた避難所暮らしは長期化している。そんな中、熊本県宇城市の避難所では、約70年ぶりに再会した幼なじみの女性2人が、互いを励まし合いながら避難生活を送っている。

避難所での再会

宇城市の小川防災拠点センターには、9日時点で1000人の被災者が身を寄せている。その中に、ひっそりと寄り添う幼なじみがいる。上江多恵子さん(76)と藤本栄子さん(91)。15歳差だが、少女時代を共に過ごした。

自宅が全壊した上江さんは、不安な思いを口にする。「寝付くまでがもう大変。自宅も壊れて帰れないし、この先どうしようって考えるとねぇ」。藤本さんは優しいまなざしで「考えとったらあかんよ。余計なこと、考えたらあかん」と慰める。

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70年ぶりの再会

2人が再会したのは、地震当日の7月28日の夜。避難所で藤本さんが上江さんを見かけ「もしかしてさかえちゃん?」と姉の名前で呼びかけた。声をかけられた上江さんは「本間さん?」と旧姓で返した。昭和30年以来、約70年ぶりの再会だった。

70年前、藤本さんの実家には近所の子供が集まりラジオ体操に励んだ。当時5~6歳だった上江さんもその一人で、20歳だった藤本さんは缶蹴りやコマ回しなどで一緒に遊んだ。だが、藤本さんが昭和30年に結婚して実家を出ると、関係は途絶えた。

支え合う日々

現在、2人は宇城市内に自宅を構え、2キロしか離れていない「ご近所さん」だったことも判明。再会以来、いつも一緒に過ごし、段ボールベッドも隣同士だ。足腰が弱い藤本さんの代わりに、上江さんが弁当を取りに行くなど世話を焼き、藤本さんはお姉さんのように悩み相談に乗る。

「一緒だったからこれまで心強かった」と口をそろえる2人は、頼り合い、励まし合いながら、まだまだ続く避難所暮らしを乗り切ろうとしている。

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