1日約1000人の利用者がいるバス路線が廃止へ
千葉市花見川区に本社を置くバス事業者「千葉シーサイドバス」が、JR幕張駅を発着する3つの路線を2026年9月末で廃止すると国土交通省関東運輸局に届け出た。特に利用者の多い花島公園線(花島公園~幕張駅間)は1日あたり約1000人の乗降客があり、沿線住民から困惑の声が上がっている。千葉市は路線維持を事業者に要請する事態となっている。
廃止対象の3路線と運行状況
廃止が届け出られたのは、八千代台線(八千代台駅~幕張駅間)、幕張駅南口線(幕張駅~海浜幕張駅間)、および花島公園線(花島公園~長作町~幕張駅~海浜幕張駅方面)のうち花島公園~幕張駅間の計3路線。同社によると、八千代台線と幕張駅南口線の1日あたりの乗降客数は1~10人と極めて少ないが、花島公園線の花島公園~幕張駅間は約1000人と多くの住民が利用している。
同社は取材に対し、「運転手不足が原因。誰かが休むと運行に穴をあけてしまうかもしれないという危機的な状況にあり、路線を維持できなくなった」と説明している。
市の対応と事業者の提案
千葉市は特に利用者が多い花島公園線について、廃止による地域住民への影響が大きいとして路線維持を要請。2日と11日には市と同社が地元説明会を開催した。市交通政策課によると、同社は花島公園線の廃止を2027年3月末に延期し、2026年10月以降は日中の便に限って運行する意向を示したが、利用者の多い朝晩の便については運行の見通しが示されていない。
市は朝晩の便の運行継続を求めるとともに、同社が狭い道路環境も廃止の一因としていることから、運行経路を見直して路線を維持するよう要請している。
市長「地域にとって死活問題」
神谷俊一千葉市長は9日の定例記者会見で、「廃止は地域にとって死活問題。事業者の運転手確保を支援し、路線維持に向けて働きかけていく」と述べた。



