俳優の岸恵子さんが7日、93歳で亡くなった。岸さんは、群馬交響楽団(群響)の創成期を描いた1955年の映画「ここに泉あり」に出演し、ヒロインのピアニスト役を演じた。この映画は群響が全国に知られるきっかけとなり、関係者は名優の死を悼んでいる。
映画撮影中の思い出
映画の撮影中、キャストらは高崎駅前の「豊田屋旅館」に滞在していた。経営する園原豊さん(73)は、先代の父親が「大女優の岸さん見たさに、旅館の前に大勢の人が集まってきて大変だった」と話していたことを覚えている。
モデルとなった人物の長男が語る
映画で岸さんが演じたピアニストのモデルは、風岡裕子さん(2021年に97歳で死去)だった。その長男で、群響コンサートマスターを務めた優さん(76)は幼少期、自宅にピアノの弾き方を習いに来た岸さんを覚えている。大人になって映画を見ると、「弾くスタイルが母に似て形がはまっている」と感じたという。



