慶應義塾大学法学部教授の片山杜秀氏は、戦時中に作戦の失敗を美談にすり替え、戦意を支える物語として利用してきたと指摘する。その象徴が「軍神」だ。
軍神とは、日本軍や政府が正式に認めた称号ではなく、軍の広報やマスコミが英雄的な死に方をした軍人を称えて社会に広めるために使った呼称である。軍神になったからといって特別な年金が出るわけでもなかった。
わかりやすい物語が人を惹きつける
片山氏は、SNSや動画サイトで「5分でわかる」「真実はこれだ」といった善悪を単純化した物語が拡散されやすい現象は、戦時中も変わらなかったと述べる。
戦時中は、作戦の失敗すらも美談にすり替え、戦意を支える物語として利用してきた。失敗を美談に変換する組織は、失敗から学べないという問題を提起している。



