英警察は14日、保守派のベテラン政治家アン・ウィデコム氏(78)殺害事件について「標的型攻撃だったことは明らかだ」との見解を示した。テロおよび殺人の容疑で勾留されている28歳の男に対する取り調べが続けられている。
標的型攻撃の可能性と捜査状況
ロンドン警視庁のテロ対策部門を統括するローレンス・テイラー氏は記者会見で、ウィデコム氏殺害事件について「標的型攻撃だったことは明らかだ」と述べ、「複数の線」から捜査していると付け加えた。また、ナイジェル・ファラージ氏が率いるリフォームUKに所属する他の政治家も標的にされていたかどうかについても捜査していると明らかにした。
反移民を掲げる強硬右派政党「リフォームUK」の広報部長(移民・司法問題担当)を務めるウィデコム氏は9日、イングランド南西部デボン州にある自宅で遺体で見つかった。28歳の白人の英国人男が先週末、ウィデコム氏の自宅から約480キロ離れたイングランド北部ヨークシャーで殺人の容疑で逮捕された。その後「テロ行為の実行、準備、または扇動」の容疑で再逮捕されたのを受け、テロ対策部門が13日に捜査を引き継いだ。
政府の対応と市民への呼びかけ
テイラー氏はこの事件が世間の大きな関心を集めていることを受け、市民に対し「未確認の情報を共有する前によく考えてほしい」と呼び掛けた。シャバナ・マフムード内相は13日、容疑者は過激主義へ傾倒するリスクのある人物を対象とした英国のプログラム「Prevent(プリベント)」の追跡対象ではなかったと説明した。
また、「リフォームUKが今特別な懸念を抱いているであろうことは認識している」と述べ、ファラージ党首に対し公人の警護を担当する機関との会談を提示した。



