【7月15日 AFP】女性作家E・ジーン・キャロル氏への性的暴行をめぐる訴訟で、米連邦最高裁がドナルド・トランプ大統領の上告申し立てを却下したことを受け、損害賠償560万ドル(約9億円)の支払いが行われたことが14日、裁判所に提出された書類で明らかになった。
弁護人が支払い完了を確認
キャロル氏の弁護人ロバータ・カプラン氏は声明を発表し、「3年前、9人の陪審員団全員がトランプ氏には、E・ジーン・キャロル氏への性的暴行と名誉毀損の責任があるとの評決を出した」と述べた。その上で、「その評決の結果として、陪審団が認めた損害賠償金が、無事に支払われた」と語った。
最高裁が上告を退ける
連邦最高裁判所は6月下旬、2023年5月の第一審判決に対するトランプ大統領の上訴を退けていた。この判決では、トランプ氏に500万ドルの損害賠償が命じられていた。その後、控訴審で賠償額が560万ドルに増額されていた。
キャロル氏の告発とトランプ氏の反論
現在82歳の元ジャーナリストでコラムニストのキャロル氏は、2019年に出版した著書の中で、約23年前(1996年)にニューヨークの高級百貨店の試着室でトランプ氏から性的暴行を受けたと明らかにした。これに対しトランプ氏は、キャロル氏を「まともじゃない」と非難し、告発はでっち上げだと主張していた。
別の名誉毀損訴訟で8330万ドル支払い命令
ニューヨークでの別の名誉毀損訴訟では、トランプ大統領はキャロル氏に対して8330万ドル(約135億円)の支払いを命じられている。この判決は控訴審でも支持されたが、裁判はまだ結審しておらず、賠償金の支払いはまだ行われていない。



