NHKドラマ『団地のふたり』舞台・滝山団地が再生した理由 住民高齢化でも撮影需要で活気
ドラマ『団地のふたり』舞台・滝山団地 再生の理由とは

NHKドラマ『団地のふたり』の舞台として注目を集める東京都東久留米市の滝山団地。築58年を迎え、住民の高齢化や路線バスの減便など多くの課題を抱えながらも、撮影需要の高まりによって再生の兆しを見せている。

新宿・渋谷から1時間、レトロな雰囲気が撮影を呼ぶ

滝山団地は、そのレトロな雰囲気に加え、新宿や渋谷エリアから1時間程度で到着できるアクセスの良さが、多くの撮影オファーを呼び込んでいる。また、数々の撮影を経て、住民の理解が得られやすいことや、管理組合が撮影に立ち会うなど撮影の受け入れ体制が整っていることも、オファーが殺到する重要な要素だ。同じ監督やスタッフが何度も同団地で撮影しているのはその表れと言える。

管理組合の事務所には、撮影で訪れたキャストたちのサインが並んでいる。

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団地が抱える課題の縮図

ドラマでは穏やかに描かれている団地の日常だが、団地は近年、多くの課題を抱えている。特に施設の老朽化、住民の減少や少子高齢化による付き合いの希薄化、組合役員の担い手不足などだ。

その流れは滝山団地にとっても例外ではなく、特に駅から遠く、5階建てでエレベーターがないという点は、やや不便な印象が拭えない。また、築58年で住民も代替わりし、新たな世代との関係性が希薄になって役員のなり手がない、ということも深刻な問題である。

敷地内は掃除が行き届き、きれいに管理されている。

バス減便と人口減少の現実

唯一の公共交通機関であり、滝山団地の生命線とも言える路線バスも、かつては2~3分に1本も来ていたのが、現在では6~10分に1本という頻度に減便した。

東久留米市の統計によると、26年8月現在の滝山1丁目~7丁目の人口は9939人で、18年前の08年8月の1万896人から10%近く減少している。昔ながらのつくりである滝山団地には、エレベーターは設置されていない。

次ページでは、「あえて開業当初からの施設を活用する」狙いについて詳しく報じる。

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