佐賀県鳥栖市やみやき町で、金融機関や市役所などの職員を装い、通帳やキャッシュカードをだまし取る「預貯金詐欺」が急増している。県警は住民に対して警戒を強めるよう呼びかけている。
鳥栖署管内で40日間に10件の被害
県警生活安全企画課によると、今年6月1日から7月10日までの約40日間で確認された預貯金詐欺は、鳥栖署管内だけで10件に上り、被害総額は約1000万円に達した。この数字は、2025年に県内で認知された6件(被害総額約570万円)を既に上回っている。
特に顕著な事例として、今月7日には鳥栖市に住む80歳代の女性が被害に遭った。金融機関職員を名乗る男から「あなたの通帳が古くなっているので取り換える必要がある」「職員が家に受け取りに行きます」などと電話があり、女性は自宅近くに現れた別の男に通帳2通とキャッシュカード2枚を手渡した。その後、口座から200万円が引き出された。
警察が4人を逮捕、手口の共通点に注意
鳥栖署によると、今月2日から14日までの間に、キャッシュカードをだまし取った詐欺容疑や、通帳などで現金を引き出した窃盗容疑で計4人が逮捕された。
県警は「キャッシュカードや通帳を預かると言われたら詐欺を疑ってほしい。電話を切ってすぐに家族や警察に相談して」と注意を促している。手口の特徴として、金融機関や市役所の職員を名乗り、通帳の交換や口座の確認が必要だと偽って自宅に訪問するケースが目立つという。
高齢者を狙った詐欺が増加傾向
今回の急増を受けて、県警は管内の金融機関や自治体と連携し、注意喚起のチラシ配布や防犯教室の開催を強化している。また、被害防止のために留守番電話の活用や、不審な電話があった際の即時相談を推奨している。
被害者の多くは高齢者で、犯人は親切な口調で信用させた上で、通帳やカードをだまし取る手口を繰り返している。県警は「『通帳が古い』『キャッシュカードの交換が必要』といった言葉が出たら、まず詐欺を疑ってください」と強調している。



