コメ価格高騰の真犯人とは?山下一仁氏が市場心理説を批判
コメ価格高騰の真犯人とは?山下一仁氏が市場心理説を批判

コメ価格の高騰が続くなか、元農水官僚で武蔵野大学国際総合研究所研究主幹の山下一仁氏は、その原因が「消費者のパニック心理」ではないと主張する。2025年産米は豊作で民間在庫も過去最高に達しているにもかかわらず、価格が高止まりしているのは市場心理や需給逼迫だけでは説明できないという。

市場心理説への反論

プレジデントオンラインに掲載されたSITO.氏の記事では、コメ価格高騰の「真犯人」は特定の組織や個人ではなく、「需給逼迫が生み出したコメ不足への恐怖や不安が、市場全体へ広まったこと」と結論づけている。しかし、山下一仁氏はこの見方を批判する。

山下氏は、パニックによる買い占めは一時的に価格を押し上げるが、供給が十分にあると分かれば価格は落ち着くと指摘。現在のコメのように、24年産から25年産へと年をまたいで供給が増えているのに価格が下がらない状況は、パニック心理では説明できないと述べている。

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豊作なのに価格が下がらない矛盾

2025年産米は豊作で、民間在庫も過去最高に達している。それでも価格が高止まりしているのは、市場心理や需給逼迫によるものではなく、全く別の原因があると山下氏はいう。

「平成のコメ騒動」をはるかに上回る価格上昇が続くなか、生産が増えているのに価格が高騰するという矛盾を、山下氏は指摘する。

現代人はコメ不足でパニックにならない。コメ以外の選択肢があるからだ。山下氏は、コメ価格の高止まりは「コストプッシュ」と「市場心理」だけでは説明できず、「仕入れ価格」と「市場価格」は別問題だと主張する。

吊り上げているのは誰か

山下氏は、価格を吊り上げているのは「JA農協でも農水省でもない」という見方に対し、それは大間違いだと述べている。真犯人は別のところにあり、その正体を次ページ以降で詳しく解説している。

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