7世紀の皮製ポシェット復元、橿考研博物館で9月6日まで特別公開
7世紀の皮製ポシェット復元、橿考研博物館で特別公開

奈良県葛城市の三ツ塚古墳群で平成12年に出土した7世紀末の皮製ポシェットが、橿原市の県立橿原考古学研究所(橿考研)とかばん業者などの協力により、当時の姿に復元された。復元品は高さ16センチ、幅15.5センチ、厚さ8.5センチで、実物と同じくシカ皮や黒漆を用いて精巧に再現されている。

当時の最先端ファッションを再現

この皮製ポシェットは、当時の最先端ファッションだったとみられ、橿考研付属博物館で9月6日まで特別公開されている。中国唐代の文献に記述があり、皇帝陵の石像にも似た形が刻まれているが、実物の出土は国内では他に例がなく、発見は注目を集めた。

ポシェットには葉のような形の金具が複数付いており、ひもをつけて腰から吊り下げていたとみられる。実物は同博物館で常設展示されている。

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製作の過程と関係者の声

復元品の製作は、同市のかばん業者「鞄工房山本」が担当し、石川県輪島市の漆塗り業者や宇陀市のシカ皮革業者などが協力した。約1年かけて本体や金具、漆などを再現し、出土していなかったひもも取り付けた。

「鞄工房山本」の山本一彦会長は「なめしていないシカ皮を成型するのに苦心した。製品化も検討したい」と話した。橿考研の青柳正規所長はポシェットについて「高級官僚たちが身分証明書や筆記道具を入れるものだったのではないか。徐々に装飾化しておしゃれな持ち物になっていったのでは」と説明した。

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