社会福祉法人北海道共同募金会(札幌市)で、赤い羽根共同募金などで集めた寄付金のうち約1億8000万円が使途不明になっている問題で、会計責任者だった元事務局長(58)=懲戒解雇=が昨年までに、同会の議事録を偽造するなどして道内の二つの金融機関から計1億9000万円を借り入れていたことが18日、同会への取材で分かった。使途不明金の発覚を逃れるためだったとみられ、同会は刑事告訴に向けた手続きを進める。
粉飾決算を繰り返す
元事務局長は「立て替え金」などがあるように装い、事実と異なる経理処理を繰り返すなど粉飾決算を重ねていたとみられる。同会は幹部体制を刷新し、事務局長に金融機関出身者を新たに登用するほか、第三者委員会を今後設置して調査を続ける方針。
支援要請と改善報告書
北海道共同募金会は、使途不明金の発生で福祉活動への助成金が不足していることに対し、全国組織の中央共同募金会(東京)に支援要請した。札幌市の行政指導を受け、北海道共同募金会は近く改善報告書を提出する方針。
同会によると、元事務局長とは業務の引き継ぎに関して電話でのやりとりをしているが、本人から着服を認める発言はないという。



