73歳精神科医が教える「老後の人付き合い」タブーとコツ
73歳精神科医が教える老後の人付き合いタブーとコツ

老後の人付き合いを上手くこなすにはどうすればよいのか。精神科医の保坂隆氏(73歳)は、『ムリなく気楽にちょうどよく 「ひとり老後」の人づきあいの知恵袋』(明日香出版社)の中で、「老後のつきあいは『物足りない』くらいがちょうど良い。友だちが欲しかったり、より親しくなりたい相手がいても、焦ってはいけない」と述べている。

基本は「ひとりで楽しめる人」になること

人付き合いが上手になりたいなら、まずはひとりで行動し、楽しめる人になることが大切だ。「○○展に行きたいけれど一緒に行く人がいない」「△△という映画を観たいけれど、誰か一緒に行ってくれないか」と思うのは良いが、誘った相手に断られると「じゃあ私も行かない」と言ってしまうのは問題である。これでは相手にプレッシャーを与えてしまう。

相手の都合が合わなければ、「残念ね。次の機会にぜひ一緒に行きましょう」と軽く受け流し、自分ひとりで行けばよい。ひとりでも楽しめる人は、このような軽やかさを持っており、それが相手にも好印象を与える。

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ベタベタした人間関係は敬遠する

一緒に出かけた際に、常に話しかけていないと気が済まない人もいるが、それは往々にして独演会になりがちだ。さらに、相手が「もう一カ所回りたい」と言うと、「私もご一緒する」とどこまでもついていこうとする。これでは相手はうんざりしてしまう。中学生の友達付き合いではないのだから、引くタイミングをわきまえるべきである。

年齢を重ねると、人それぞれ個性やクセが強くなる。それらを丸ごと受け入れ、さらりと流せるようにならなければ、老後の人付き合いはうまくいかないと肝に銘じておこう。

シニア特有の話題にしてはいけないタブー

保坂氏は、シニア同士の会話で避けるべき「タブー」についても言及している。例えば、健康自慢や自慢話、愚痴や悪口、過去の栄光話などは、相手を不快にさせがちだ。また、矢継ぎ早に質問してくる人は、実は相手の話を聞く気がなく、自分の話をしたいだけであることが多い。

老後は「物足りない」くらいの距離感が理想的で、ベタベタした関係は避けるべきだ。友達を作ろうと意気込むのも危険で、自然な形で関係が育つのを待つことが大切である。

本稿は、保坂隆『ムリなく気楽にちょうどよく 「ひとり老後」の人づきあいの知恵袋』(明日香出版社)の一部を再編集したものである。

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