万博建材を自宅リフォームに流用か、竹中工務店社員を送検
万博建材を自宅リフォームに流用か、竹中工務店社員を送検

大阪・関西万博の関連工事を巡り、大手ゼネコン「竹中工務店」の現場責任者が、下請け業者に工事費を水増し請求させたとされる背任事件で、逮捕された同社社員、河井辰巳容疑者(61)の私的なリフォーム工事に、下請け業者が万博関連工事のために発注した建材が流用された疑いがあることが20日、関係者への取材で分かった。

容疑者の立場と疑われる行為

河井容疑者は万博関連工事の際に総括作業所長を務め、下請け業者の選定権限も有していた。大阪府警は同日午後、河井容疑者を送検。竹中工務店の現場責任者の立場を悪用したとみて、業者との関係を詳しく調べる。

関係者によると、令和5年6月ごろから、河井容疑者の自宅や所有するマンション、親族が経営する飲食店のリフォームといった私的な工事を別の業者が実施。下請け業者が竹中工務店に水増し請求した費用が一連の私的工事費に充てられる形で、河井容疑者は6000万円以上の利益を得ていたとみられる。

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建材の流用と工事の詳細

この下請け業者は、万博会場内の仮設事務所の内装工事や、今回の万博のシンボルとなった「大屋根リング」に付属するトイレなどの工事を担当。河井容疑者の自宅リフォームなどに使われた建材の一部は、下請け業者が万博関連工事用に発注したものを、リフォームの施工業者に渡した疑いがあるという。

リフォームの施工業者は、下請け業者から仕事の依頼を受けていたが、府警は事件の共謀関係にはないとしている。

総括作業所長の権限と契約金額

府警によると、河井容疑者が務めた総括作業所長は現場責任者として、竹中工務店が関わる万博関連の全ての工事で見積書の査定や請求書の精査、支払額の決定などに一定の権限を有していた。

日本国際博覧会協会によると、3工区に分割して公募された大屋根リングとその周辺施設のうち西工区を、同社を含む共同企業体(JV)が約175億5500万円で落札。その後増額を重ね、今年5月時点で契約金額は約350億円となっていた。

逮捕容疑と今後の捜査

逮捕容疑は昨年2月中旬~同年6月上旬、複数回にわたり下請け業者に部品の数量や工賃の単価を偽ったり、架空の業務を計上したりして工事費を水増し請求させ、竹中公務店に約1369万円の損害を与えたとしている。府警は下請け業者の代表からも任意で事情を聴いている。

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