沖縄県名護市辺野古沖で船2隻が転覆し、同志社国際高(京都府)2年の武石知華さん(17)ら2人が死亡した事故を調査する沖縄県議会の調査特別委員会は19日、現場視察を実施した。
調査特別委の委員12人は名護市の辺野古漁港を訪れ、生徒らが乗船前に歩いた細い防波堤などを視察。地元・辺野古区の徳田真一区長や漁業関係者から、事故当日の状況や抗議団体「ヘリ基地反対協議会」が運航する抗議船「平和丸」と「不屈」について説明を受けた。
防波堤の危険性を確認
委員らはその後、防波堤の乗船場所に花を手向け、手を合わせた。転覆した抗議船2隻は市から漁港の係留許可を得ておらず、事故当日、生徒らは細い防波堤の上を100メートルも歩き、砕石の積まれた足場の悪い場所から乗船しなければならなかった。
視察後に報道陣の取材に応じた調査特別委の仲村家治委員長は「いかに危ない場所から(生徒たちが)乗り降りをしていたか確認するのが最大の目的だった」と振り返り、「転覆した海域は常に白波が立っているという事実も聞いた。(視察の)成果としては十分にあった」と述べた。
報告書は来年3月を目標
調査特別委の設置は当初、自民以外の会派が「時期尚早」などとして反対していた。だが、「会派を超えた合意によって調査が行われること」を望む知華さんの遺族の意向を踏まえ、反対していた会派も方針を改め、7月に設置された。
記者からは「(9月に)知事選を控える中、『選挙後でもいいのでは』との声もあったと思うが」との質問もあったが、仲村氏は「(特別委の)設置から1カ月がたち、ご遺族のそういった話もある。委員長としてすぐ視察をやりたいと提案した」と語った。
調査特別委は事故発生から1年となる来年3月16日を目標に報告書にまとめるとしている。



