作家の小林信彦さん死去、93歳…小説や鋭い評論・コラムで知られる
作家の小林信彦さん死去、93歳…小説や評論で活躍

小説や鋭い評論、コラムで知られた作家の小林信彦(こばやし・のぶひこ)さんが19日、多臓器不全で死去した。93歳だった。告別式は近親者で行った。喪主は長女・佐々木真理さん。

編集者としても活躍、直木賞候補に

東京・日本橋の和菓子屋に生まれた。江戸川乱歩に見いだされたことを機に、1959年に雑誌「ヒッチコックマガジン」の編集長に就任、中原弓彦のペンネームで活躍した。

64年に中原名義の「衰亡記」が直木賞候補となり、以後も芥川賞候補に3回、直木賞候補に2回挙がった。「オヨヨ」シリーズなどのユーモア小説も執筆。夏目漱石の「坊っちゃん」の登場人物をもとにした「うらなり」などの業績で2006年に菊池寛賞を受けた。

評論やコラムでも活躍

舞台や映画に足を運んで評論を執筆、1973年には「日本の喜劇人」で芸術選奨文部大臣新人賞。親交があった喜劇人を描いた「おかしな男 渥美清」も手がけた。

雑誌「週刊文春」でコラムを長期連載。2017年には脳梗塞で倒れ、その体験を「生還」としてまとめた。