ネパール土石流、死者547人・不明1500人超…日本人5人連絡取れず
ネパール土石流、死者547人・不明1500人超、日本人5人不明

ネパールと中国の国境地帯で26日に発生した大規模な土石流で、ネパールの警察当局は28日、同日午後3時時点で547人が死亡したと発表した。中国側の死者は5人。行方不明者は両国で1500人を超え、うち700人以上が外国人という。ネパール中部ビドゥールでは橋が押し流され、集落の学校や店舗が灰色の土砂と泥に覆われた。

「すべてを一瞬で押し流した」

ビドゥールは中国国境から南に約50キロで、中国・チベット自治区から流れ込むボテコシ川の下流、トリシュリ川沿いにある。

「巨大な黒い雲のような濁流が、すべてを一瞬で押し流した」。土石流を目の当たりにした男性はそう語り、「発生時、橋の上から携帯電話で動画を撮っていた4、5人の若者が、橋もろとも流されるのを見た」と惨事の瞬間を振り返った。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

ホテルを営むバラム・ダンゴルさん(52)は発生時、サイレンを聞いて宿泊客に避難を呼びかけ、高台に逃れた。6階建ての建物は3階まで土砂に埋まったままだ。「貴重品を持ち出す時間もなく、20年以上かけて建物を拡張したのにゼロに戻った」と肩を落とした。

捜索難航、さらなる土石流の恐れ

強い日差しの下、重機で土砂を掘り起こす捜索が続くが、さらなる土石流の恐れもあり、難航している。正午頃、政府の防災当局は被災地域の河川で流量が増えて水位が上がっているとして、SNSで注意を呼びかけた。下流のビドゥールでも、市民が「また洪水だ。高いところへ」と声を掛け合いながら、斜面を登っていった。

ビドゥールから車で約2時間の首都カトマンズには、多数の負傷者が運び込まれた。各病院の入り口には搬送された負傷者の名簿が置かれ、行方不明者を捜す家族らが各地の病院を回って確認していた。

ビドゥール近くの村出身のラージ・バスネットさん(35)は、祖母ら親戚7人が行方不明だという。「自分の村には50軒ほどの家があった。村が土石流に押し流される映像を見た。村の全員と連絡がつかず、何もかもなくなってしまった」と沈痛な表情で語った。

日本人5人、ヤマモト姓

日本の外務省によると、安否不明の日本人5人とは今も連絡が取れていない。5人はネパール観光当局が公表した安否不明者リストにも記載され、全員ヤマモト姓。ハヤトさん、リュウトさん、トシタカさんの男性3人と、カナコさん、カヨコさんの女性2人で、大阪市内の夫婦と子ども3人の家族とみられる。同市関係者が明らかにした。

市関係者によると、学齢期の子ども2人が通う市立小学校に対し、祖母が26日、「児童とその親が行方不明の日本人に含まれると大使館から連絡があった」と話したという。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ