奈良の2遺体遺棄、警察が失踪直後に接触も捜査に至らず
奈良の2遺体遺棄、警察が失踪直後に接触も捜査に至らず

奈良市の山中で、交際女性(44)とその娘とみられる女子大学生(20)の2人の遺体が遺棄された事件で、警察が女性の失踪直後に容疑者に接触しながらも、本格捜査に至らなかった経緯が明らかになった。遺体はほぼ白骨化し、死因は特定できていない。

失踪直後に接触も

三重県警によると、女性と娘は2人暮らしで、容疑者の今北享宏(37)は女性宅に出入りしていた。2月9日には3人で外出していたことが確認されている。

その3日前の6日には、女性から「駐車場の車内をのぞき込んでいる男がいる」と110番通報があった。翌7日には、今北容疑者から「彼女が液体をかけられた」との110番通報があった。これらの事案と死体遺棄事件との関連は不明だが、女性は液体をかけられたはずみで転倒し、頭にけがを負ったため、10日に伊賀署に被害届を提出することになっていた。

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しかし、女性は来署せず、連絡が取れなくなった。同日、伊賀署の刑事課員が女性宅を訪れたところ、周辺で偶然今北容疑者と会い、女性の行方を尋ねると「自分も連絡がつかない」と答えたという。

本格捜査まで3か月

県警は女性と連絡が取れなかったが、近隣住民から「親戚の家に行っている」「入院している」などの情報があり、一時的に自宅を離れていると判断。捜査には至らなかった。

4月に入り、娘が通う大学から「通学していない」と連絡があり、伊賀署生活安全課員が対応。しかし、刑事課と生活安全課との間で情報共有がなされず、ここでも捜査に至らなかった。

事態が動いたのは5月、伊賀市役所から同署に女性の安否確認の要請があったことだ。2人ともいなくなっていることが判明し、同月21日に特別捜査本部を設置。7月14日から今北容疑者の任意聴取を始め、16日に遺棄を認めた。17日には今北容疑者の説明通り、遺体が見つかった。今後は今北容疑者が2人の死亡に関与していたかどうかが焦点となる。

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