宮城県議会の最大会派「自民党・県民会議」に所属する渡辺拓議員(50)=太白選挙区=が、複数の県職員に対しパワーハラスメントの恐れのある言動を繰り返したとして、会派幹部から厳重注意を受けたことが分かった。会派会長の横山隆光議員が19日、報道各社の取材に応じて経緯を説明した。
県の調査で12件のパワハラ疑い
地方議員によるハラスメントが各地で問題化していることを受け、6月議会前に県幹部に同様のケースがないか調査を依頼。県が職員とのやりとりを残した記録をもとに各部局で調査したところ、2023年度以降でパワハラの恐れのあるケースが12件確認され、いずれも相手議員は渡辺氏だった。
会派が報道各社に提供した県の調査資料によると、やりとりの大半が電話で、1件は会派の控室だった。特に問題と思われる言動として、「ふざけるな」「職務怠慢でないか」などの発言があった。「自身の思い描く対応が得られない限り、相手を罵倒」することもあったという。2026年5月には提供した資料をめぐり、「もう頭にきた」「それでも課長か」「最悪の人間だ」と非難され、「非常に困惑した」との申し出もあった。
渡辺議員は「パワハラではない」と反論
渡辺氏は19日、県庁内で記者会見し、「(資料には)激しいやりとりなど覚えのあるものもあった」と認めた。その一方で「行政の不作為や業務の遅滞などを指摘し改善を促すのは議員の本質的な役割。パワハラではないと思っている」としつつ、「指摘を受けたことは留意し自重したい」と話した。
また、会派から18日に呼び出しを受け、文書で厳重注意を受けた際、議会や会派の信頼への影響は重いとして、議会の役職や会派に関して「自ら責任ある判断をとるよう求める」との文言があったという。渡辺氏は、常任委員会の副委員長の辞任や会派からの離脱を促されたと受け止め、「行き過ぎだ。受け入れられない」と伝えたという。
会見では、被害の訴えすべてが第三者によってパワハラと認定されたわけではないことを理由に「(会派の)執行部こそパワハラだ。不相当に不利な処分を求めている」と反発した。
会派会長は「責任ある行動を」
自民会派の横山会長は「人格否定の部分もあり、夜眠れなかった職員もいた。(渡辺氏には)政治倫理条例に基づいて責任ある行動をとって欲しい」と話した。



